民主党代表選挙は２７日に告示される。民主党内で最大勢力を抱える小沢元代表は２６日夜、海江田経産相の支持を表明した。菅首相の後継を選ぶ代表選は、５人の候補者で戦う構図が固まった。

　２６日夜に開かれた小沢氏のグループの決起集会には、海江田氏も参加した。ここで小沢氏は「一致協力して海江田首相の誕生を目指そう」と述べ、海江田氏の支持を表明した。民主党マニフェストの理念を大切にする候補者として、一番ふさわしいとしている。

　海江田経産相「マニフェスト、そして『生活が第一』だという原点を忘れてはいけないと思っている」「私は現在のような危機の時代にあっては、小沢さんの力というものも必要だと考えている」

　前原前外相「最終的にどの方がどの方を応援されるかというのは、それぞれのご判断だと思います」

　野田財務相「（自信を）なくしていたら同志の皆さんに申し訳ない。全力を尽くして勝利を目指して頑張っていきたいと思う」

　鹿野農水相「（東日本）大震災の復旧・復興、（福島第一）原発事故の対応に身命を賭して、皆さんと共に全力を挙げて取り組んでいきたい」

　馬淵前国交相「私自身、当選３回、政治経験が少ないといわれるが、国のため、政権運営、全力で取り組んでまいりたいと思う」

　出馬に意欲を見せていた樽床元国対委員長は「これ以上の混乱をもたらすことはできない」として、選挙戦からの撤退を表明した。また、小沢元環境相は鳩山前首相の仲介で海江田氏との一本化を受け入れて出馬を断念し、選挙戦は５人で戦う構図が固まった。

　２７日午前９時から立候補の受け付けが開始され、届け出を終えた候補者は２７日午後、日本記者クラブで共同記者会見に臨み、自らの主張や政策を訴える予定。