在日米軍再編計画見直しで日米両政府が協議
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06年に合意された在日アメリカ軍の再編計画見直しについて、日米両政府が協議していることが明らかになった。沖縄県に駐留するアメリカ海兵隊の海外移転を、アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設とは切り離して先に進めることなどが検討されている。
玄葉外相は3日、「柔軟性を持って米側と静かに協議しているところ。私もクリントン国務長官と直接、話をしている」と述べ、在日アメリカ軍再編計画の見直しを進めていることを明らかにした。具体的には、アジア・太平洋地域で戦力を分散するアメリカの新国防戦略に基づき、沖縄に駐留するアメリカ海兵隊の海外移転を普天間基地の移設に先行して進めることや、グアム以外にも移転することなどが検討されている。
一方で、玄葉外相は「普天間の移設先は、日米ともに(沖縄・名護市)辺野古が最善という考えに変わりはない」と強調した。しかし、普天間基地移設と一体で進めるとしてきた海兵隊の移転だけが先行して進むことになれば、普天間基地の移設は置き去りにされ、「固定化」につながるとの懸念が高まりそうだ。