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防災相として中川前文科相の入閣が決定

2012年2月9日 22:22
防災相として中川前文科相の入閣が決定

 縦割り行政の弊害をなくし、東日本大震災の被災地復興の司令塔的な役割を期待される復興庁が10日に発足する。初代の「復興相」に、平野達男復興相が就任することが決まった。また、平野氏が兼務していた防災相として中川正春前文科相の入閣が決まった。

 藤村官房長官「中川氏については、防災、少子化や男女共同参画等、非常に何でもできる人ですので、適材だと思います」

 藤村官房長官は、中川氏の起用について「専門分野に近いこともあり、適任だ」という野田首相の判断だと強調した。初代「復興相」となる平野氏は、復興庁を被災地のニーズに応える組織にできるか、大きな責任を背負うことになる。

 この他、末松義規首相補佐官の復興副大臣への起用と、岡田副総理を支える役目として寺田学元首相補佐官の復帰が決まった。

 今回の閣僚増員に伴い、野党から閣僚としての資質を厳しく追及されている田中防衛相の交代論は民主党内の一部にもあったが、結局、野田首相は続投させた。

 衆議院予算委員会では9日から来年度予算案の審議が始まった。野党側は、アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設問題をめぐり、田中防衛相を追及した。田中防衛相は、移設への具体的な進め方は明言を避けた。

 民主党幹部からもため息の漏れる田中防衛相の続投という火種を抱えたまま、野田首相は10日に会見を行う予定。