×

3党合意の了承、前原氏「一任」宣言し終了

2012年6月20日 2:19
3党合意の了承、前原氏「一任」宣言し終了

 消費税増税法案などをめぐる3党合意について、民主党は19日、会議を開き、了承するか協議を行ったが、前原政調会長が「一任してほしい」と宣言して終了した。

 前原氏「政府・民主3役会議で最終決定をいただく形での一任をとらせていただいた。手続きに瑕疵(かし)はございません」

 会議では、3党による修正合意について「合意内容はマニフェストの棚上げだ」などと異論が相次いだ。議論は19日午後10時過ぎまで続き、結局、前原氏が「自らに一任してほしい」と宣言して、会議を終了した。

 これに対し、小沢元代表に近い議員らは強く反発している。東祥三議員は「民主党の原点、民主党の根幹そのものが完全になくなったことを意味するのでは。民主党は終わりだと思います」と話している。

 執行部は近く、両院議員懇談会を開き、改めて理解を求めた上で、3党で修正した法案を国会に提出、早ければ21日にも衆議院で採決したい考え。

 こうした中、小沢氏が19日夜、鳩山元首相と会談した。法案の採決を前に、今後の対応について意見交換したとみられる。小沢氏は「党を割らない方法がある」と話しているということだが、採決をきっかけに党分裂の可能性も出てきている。