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岸田外相、北朝鮮外相と意見交換

2014年8月11日 0:47
岸田外相、北朝鮮外相と意見交換

 ミャンマーを訪れている岸田外相は10日、ARF(=ASEAN地域フォーラム)の会議の合間に、北朝鮮の李洙ヨン外相と意見交換した。

 日朝の外相が接触したのは約1年1か月ぶりのこと。拉致被害者などをめぐる北朝鮮の特別調査委員会の進捗(しんちょく)状況について確認したものとみられる。

 岸田外相「北朝鮮の李洙ヨン外相と言葉を交わす機会があり、北朝鮮の特別調査委員会が進める調査や、核ミサイル開発等の安全保障問題を取り上げ、日本の考えを伝えました」

 両外相の具体的なやりとりは明らかになっていないが、岸田外相によると、北朝鮮の特別調査委員会や核・ミサイル問題について岸田外相が「日本の考えを伝え」、李外相は「北朝鮮の立場について話した」という。

 岸田外相としては今回、非公式とはいえ、李外相と意見交換できたことで、拉致問題や核ミサイル問題の進展につなげたい考え。

 一方、北朝鮮としては、中国や韓国との関係が冷え込む中、日本側と接触することで国際的な孤立をさける狙いがあるものとみられる。

 今回、日本政府は外相レベルの接触までこぎ着けたかたちだが、今後、具体的な成果が問われることになる。

★李洙ヨンの「ヨン」は土へんに「庸」