２１日に行われる民主党の代表選挙をめぐり、動向が注目されている細野環境相は出馬するかどうか検討を続けており、７日には結論を出す見通し。

　細野氏「民主党が今、厳しい立場にあることも自覚しています。しっかりと自分で考えて、皆さんに返事を申し上げたい」

　細野氏は６日、党内の中堅・若手議員から出馬要請を受けた。立候補すれば野田首相への有力な対立候補になるとみられる。しかし、周囲には「自分の力だけで、民主党議員が総選挙に勝てるかわからない」と漏らすなど、いまだ揺れ動いている様子だ。また、閣僚として原発の再稼働などにも主導的な役割を果たしてきた細野氏が政策面で何を対立軸とするのかなど、出馬を疑問視する声は少なくない。民主党幹部は６日夜、「細野氏の出馬を止める人が多くなったようだ」と語った。細野氏は７日には結論を出す見通し。

　一方、野田首相は６日夜、公邸で若手議員約１０人と会合を開くなど、党内の支持固めを進めている。野田首相は７日、出馬表明する予定。