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野田首相、代表選への立候補表明 再選有力

2012年9月8日 3:10
野田首相、代表選への立候補表明 再選有力

 21日に行われる民主党代表選挙に向けて、野田首相が7日、立候補を表明した。細野環境相が立候補を見送ったことで、野田首相の再選が有力視されている。

 野田首相「国政の重要な諸課題を中途半端な形で放置することはできません。未完の一体改革や道半ばの震災復興をはじめ、日本が抱えている残された課題とこれからも格闘し、克服していくという職責を引き続き担ってまいりたいと思います」

 野田首相はまた、「近いうち」に行うとした衆議院の解散・総選挙の時期について、沖縄・尖閣諸島の問題などの課題を挙げた上で「政治的な対応に空白をつくることは絶対に避けなければならない」「やるべきことをしっかりやり抜いた後、しかるべき時に国民の信を問う」などと述べ、早期の解散には否定的な考えを強調した。

 こうした中、赤松元農水相が立候補を目指す考えを示した。立候補には20人の推薦人が必要だが、赤松氏は「確保のメドがついた」としている。また、原口元総務相も立候補に向け、推薦人の確保を急いでいる。

 一方、自民党総裁選挙では、谷垣総裁と石原幹事長の間で候補者を一本化できないか調整が続いている。7日の会談では、谷垣氏が出馬したい意向を伝え、協力を求めたのに対し、石原氏は、出馬を要請された議員らのことを念頭に「私も重いものを背負っている」などと述べるなど結論は出なかった。2人とも出馬した場合、共倒れしてしまうとの見方があり、大島副総裁が間に立つ形で一本化に向けた調整が続けられているが、難航している。

 一方、町村元官房長官は7日、正式に立候補を表明した。

 町村氏「凜(りん)として力強い日本をつくって、次の世代に引き継いでいきたい」

 総裁選ではこの他、石破前政調会長が10日に正式に出馬を表明する見通しで、林政調会長代理も意欲を示している。また、安倍元首相は、他の議員の動向を見極めた上で最終判断する方針。