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3党党首会談、解散めぐり物別れに終わる

2012年10月20日 1:41
3党党首会談、解散めぐり物別れに終わる

 野田首相(民主党代表)は19日、赤字国債発行法案など懸案の解決を目指し、自民、公明両党との党首会談に臨んだが、具体的な衆議院解散の時期を示すことはなく、不調に終わった。

 会談で野田首相は、「近いうちに」行うとした衆議院の解散・総選挙について、「『近いうち』と言った発言の重みは自覚しているつもりだし、責任ある判断をしたい。だらだらと政権の延命を図るつもりはない。自分を信じてほしい」と述べ、重要法案などへの野党の協力を求めた。

 しかし、会談後の会見で、自民党・安倍総裁は「『(解散の時期について)新しい提案はあるのですか、具体的な提案はあるのですか』と申し上げたところ、真剣に重く受け止めているという以上の話はないと(いうことだった)。私は率直に言って、昨日(18日)の幹事長会談を受けての党首会談でありましたから、失望しましたね、大変」と述べた。また、公明党・山口代表も「民主党・輿石幹事長が『具体的に新しい提案がある』と言っておきながら、何もないんですか。非常に国民をバカにした話だと思う」と述べるなど、自民、公明両党は反発を強めている。

 党首会談が物別れに終わったことを受けて、民主党幹部は19日夜、「近いうちに国民の信を問うとの約束はなくなった」と述べている。

 野田首相は、臨時国会を今月29日に召集する方針を決めたが、野党は反発を強めており、重要法案が成立するメドも依然として立っていない。