維新・松井氏、石原氏発言は「党の決定」
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衆院選の公示が4日後に迫った先月30日、11党の党首がそろった公開討論会が行われ、日本維新の会・石原代表は質疑応答で、29日に発表した日本維新の会の政策実例を直させると発言した。これについて、維新の会・松井一郎幹事長(大阪府知事)は「代表、代表代行(=橋下徹氏)の2人で、皆さんの目の前で政策を発表したわけですから、はっきりと日本維新の会の党としての決定です」と述べた。
質問者「維新の会の代表は石原さんですが、維新の会の首相候補は誰でしょうか」
石原代表「(代表代行の)橋下徹くんが一番ふさわしいと思いますけれど、彼は当分、(大阪)市長の席を離れるわけにいかないでしょ。他には、(国会議員団代表の)平沼赳夫さんのように、有力な自民党時代の首相候補がいるわけですから、私は平沼赳夫くんを推ばんしたいと思っています」
質問者「核のオプションを失ってよろしいんですか。石原さんのこれまでのスタンスの延長線からいって、失ってもよろしいんですか」
石原代表「いや、それは困ります」
質問者「では、『(原発)フェードアウト』という維新の会の政策は、石原さんの意に沿わない政策と?」
石原代表「『フェードアウト』って、どういうことですか」
質問者「『フェードアウト』というのは『消滅』ですね」
石原代表「原発をですか」
質問者「それは維新の公約に書いてあるんですよ」
石原代表「いや、それは違います。私はそれは、公約は直させました。ですからね、シミュレーションして、とにかくそのシミュレーションの中で原発というものの淘汰(とうた)を考えていくことでありましてね」
質問者「(政策が)直っていませんから。直させてください」
石原代表「わかりました」
この石原代表の発言を受け、日本維新の会・松井幹事長は「代表、代表代行の2人で皆さんの目の前で政策を発表したわけですから、はっきりと日本維新の会の党としての決定です。近々、最終のとりまとめがされます。それを出せば、(石原氏には)完全にわかっていただけると思っています」と述べた。
一方、民主党・安住幹事長代行は「柱の政策が毎日、日替わりメニューのように変わっていいというのは、ある意味で、他の政党から見ると迷惑な話。石原さんだから許されるということではないと思います」と述べた。