自民党・石破幹事長に近い議員たちが３１日、党内で派閥に属さない議員らを集めた新たな会を立ち上げた。

　「無派閥連絡会」と名付けられた会合には、新人を含む３７人の議員が出席した。会の発起人には、鴨下国対委員長や山本有二氏ら石破幹事長の側近議員が名を連ねている。

　山本有二議員「派閥の弊害というものが必ずあるわけで、そういう意味において、無派閥の会というものが一つ必要になろうと思う」「ぎすぎすしっかり自分たちのチームだけを作るつもりはない」

　会を立ち上げた狙いについて、発起人の一人は「派閥に入らなくても情報不足にならないようにするためだ」などと説明しているが、一方で、「今年中には、正式に石破派を立ち上げたい」との声も上がっている。

　石破幹事長自身は「自分が出席することでさまざまな評価がされ、無派閥で活動したい方に迷惑を掛けてはいけない」として、３１日の参加を見送った。

　しかし、党内からは会の立ち上げは石破幹事長が次の総裁選をにらんでの布石ではないかとの声も上がっている。