安倍首相は２７日、東京女子医科大学と早稲田大学が連携して再生医療の研究を行っている東京・新宿区の先端生命医科学センターを視察した。

　安倍首相が視察したのは、機能不全の臓器などを再生させるために取り出した細胞をシート状にしたものなど、日本独自の技術の開発施設。再生医療の分野では、治験や研究は数多く行われているが、実用化に結びついている件数は諸外国に大きく後れを取っているのが現状。

　「難病に苦しむ人たちに希望を持ってもらえる。そういう社会を実現していく。これは私のまさに天命だと思う」－安倍首相はさらに、「国家資源を集中的に投資して、国民の健康や人生がより豊かになることに力を入れていきたい」と強調した。

　政府は再生医療製品の早期承認制度の導入などを６月に取りまとめる予定の成長戦略に盛り込む方針。