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自衛隊強化を…防衛相、米海兵隊に協力要請

2013年6月21日 17:21
自衛隊強化を…防衛相、米海兵隊に協力要請

 小野寺防衛相は21日、アメリカ・メイバス海軍長官と会談し、中国による沖縄・尖閣諸島への海洋進出を念頭に、自衛隊の離島防衛能力を強化するため、今後も合同訓練の開催など協力を要請した。

 小野寺防衛相「米海兵隊のさまざまな支援により、自衛隊の隊員が上陸するような、実戦に近い訓練をさせていただいている。今後とも、このような能力を高めるような米側の協力をお願いしたい」

 これに対し、メイバス長官は、日米の離島奪還訓練「ドーンブリッツ」で、アメリカ軍の新型輸送機・オスプレイが初めて海上自衛隊の護衛艦に着艦する訓練を行ったことをあげ、「日米の優れた相互運用性の大きな証拠になった。今後も緊密なパートナーシップを維持するため、引き続き協力したい」と応えた。

 また、沖縄のアメリカ海兵隊のグアム移転について、小野寺防衛相が着実な進展を求めたことに対し、メイバス長官は、グアムでの環境影響評価が2015年に終了するとの見通しを示した上で、「日米で合意した移転のロードマップを我々もきちんと守るつもりだ」と述べた。