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小野寺防衛相 防衛白書を閣議で報告

2014年8月5日 12:16
小野寺防衛相 防衛白書を閣議で報告

 小野寺防衛相は5日朝の閣議で、今年の防衛白書を報告した。

 白書では、安全保障政策の転換となった集団的自衛権の行使容認に関する閣議決定を盛り込み、「抑止力の向上を通じて平和と安全を一層確かなものにしていく上で、歴史的な重要性を持つ」と強調した。

 北朝鮮については、金正恩第1書記が「体制を維持する上での不可欠な抑止力として核開発を推進している」と分析。弾道ミサイルの能力向上などを踏まえ、「北朝鮮がアメリカに対する戦略的抑止力を確保したとの認識を一方的に持つ可能性があり、そのような過信・誤認をすれば軍事的挑発行為の増加・重大化につながる可能性もある」と警鐘を鳴らしている。

 一方、中国が東シナ海上空に防空識別圏を設定した事について、「現状を一方的に変更し、事態をエスカレートさせ、不測の事態を招きかねない非常に危険なものだ」と批判している。