インドネシアで開かれているＡＰＥＣ（＝アジア太平洋経済協力会議）首脳会議は２日目の会議を終え、「地域の経済統合を促進する」などとした首脳宣言を採択した。

　最終日を迎えた首脳会議では「地域における持続可能な成長」などについて議論されている。会議はこの後、「貿易や投資の障壁を撤廃し経済統合を推し進める」「地域経済を連結させ持続的な成長から恩恵の享受をもたらす」などとした首脳宣言を取りまとめ、閉幕する予定。

　会議に先立って行われた写真撮影では、中国の習近平国家主席が真ん中に立ち、存在感をアピールした。アメリカのオバマ大統領が欠席し、今回の主役が誰であったのか象徴するような場面だった。

　一方で、安倍首相は７日に引き続き、８日も韓国の朴槿恵大統領と短く会話を交わした。正式な首脳会談は依然、開かれないままだが、安倍首相としてはこうした接触を積み重ね、関係改善につなげていきたい考え。