広島市の北部を中心に１９日夜から２０日未明にかけて観測された記録的豪雨は、これまでに多数の死者を出した。これを受け、夏休みで山梨県に滞在していた安倍首相は２０日午前１１時頃に首相官邸に戻り、対応にあたった。朝から行っていたゴルフを中止し首相官邸に戻った安倍首相は、政府一体となって対応にあたるよう指示した。

　また、安倍首相は、古屋防災担当相を現地に派遣することを明らかにした。内閣府によると、現地に派遣される自衛隊は５００人規模になるという。

　これに先立ち、政府は２０日午前４時２０分に首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置したが、被害が拡大したことから、午前１１時１５分に官邸連絡室に格上げした。また、政府は午後、広島市内に「現地災害対策室」を立ち上げた。

　一方、安倍首相が２０日朝に約１時間ゴルフを行っていたことについて、野党からは「深刻な事態であることはわかっていたはずで、にもかかわらずなぜゴルフを強行したのか」などと批判も上がっている。