北非核化 米長官「過去20年の努力失敗」
来日しているアメリカのティラーソン国務長官は16日、岸田外相との会談後、「北朝鮮の非核化に向けた過去20年間の努力は失敗だった」などと述べた。
岸田外相とティラーソン国務長官との会談では、トランプ政権が進める対北朝鮮政策の見直しなどをめぐって意見が交わされた。会談で両者は北朝鮮に対する圧力を強めていくべき、との認識で一致した。
また会談後、ティラーソン長官は過去の対北朝鮮政策を「失敗」と表現した。
ティラーソン長官「北朝鮮の非核化を実現しようとしたこの20年間の外交努力やその他の努力は失敗したと認識するのは重要です」
その上で、ティラーソン長官は「脅威はエスカレートしている。異なるアプローチが必要なのは明らかだ」と述べた。
また、ティラーソン長官は安倍首相とも約1時間会談した。会談で両者は対北朝鮮政策について、日米間で戦略目標の共有が重要との認識で一致した。また、中国の役割の重要性を確認した。
また、安倍首相は北方領土問題の解決に向けた日本とロシアの外交交渉に理解を求め、ティラーソン長官は「よく理解している」などと応じたという。