プーチン大統領と電話会談…トランプ大統領「そう遠くない将来停戦実現」
ロシアのプーチン大統領と電話で会談したアメリカのトランプ大統領。ウクライナ情勢について、「そう遠くない将来に停戦が実現するだろう」と強調しました。
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ウクライナでの戦闘がついに終わるのでしょうか。
アメリカ トランプ大統領
「私たちは素晴らしい電話会談をした。けさ1時間以上話した。私たちは殺りくを止めるために停戦の可能性について話し合いました。プーチン大統領が強く望んでいることが一つある、彼は戦争を終わらせたいのだ」
ウクライナ情勢をめぐり、12日にロシアのプーチン大統領と電話で会談したトランプ大統領。停戦が実現する時期について…
アメリカ トランプ大統領
「そう遠くない将来だ。おそらく最初にサウジアラビアで会談するだろう。そう遠くない将来にだ」
“遠くない将来”、プーチン大統領とサウジアラビアで停戦について会談する可能性を示しました。
トランプ大統領の就任から1か月足らず。自身の“成果”としてSNSでも強調しました。
トランプ大統領の公式SNS
「プーチン大統領と長時間にわたり非常に充実した電話会談を行ったところだ」
2人が初めて直接会談したのは、トランプ大統領が就任した2017年。握手を何度も交わし、顔を寄せ合い、笑顔で話す場面も見られました。
ロシア プーチン大統領
「個人的な関係を築けた。テレビで見るのと(トランプ)大統領はだいぶ違った」
親密な関係に見えた2人。トランプ大統領の退任後も“個人的な関係”が続いたとされています。
ロシアのウクライナ侵攻直前には、ウクライナの一部を一方的に「独立国家」と承認したプーチン大統領について、トランプ大統領はラジオで「天才的だ」と発言したこともありました。
大統領選の最中には、“戦争を終わらせる”とたびたび強調。
アメリカ トランプ大統領(去年7月)
「たった1本の電話で戦争を終わらせる」
“有言実行”を掲げて突き進むトランプ大統領。
アメリカ トランプ大統領(12日)
「ウクライナのゼレンスキー大統領とも電話で話した。我々は和平に向かっている」
そのゼレンスキー大統領は、“感謝している”とコメント。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「トランプ大統領は、プーチン大統領との会話の詳細を私に説明してくれた。トランプ大統領が言ったように平和を実現しよう」
まもなく3年となる戦闘。ウクライナでは、11日に若者(18~24歳)を対象に志願兵の募集を始めるなど、兵力不足に苦しんでいます。今後の交渉で、双方が停戦条件として主張する“領土の線引き”にどう決着をつけられるか。トランプ大統領の手腕が試されます。