日産、今年度800億円の赤字見通し 内田社長“混乱収束めど付けた上で後任にバトンタッチする”
ホンダとの経営統合の検討を正式に撤回した後、日産の内田社長は会見し、“業績低迷など混乱の収束にめどを付けた上で、可及的速やかに後任にバトンタッチする”と話しました。
日産 内田誠社長
「日産がホンダの完全子会社となった場合、我々にとって、これは我々の考えですが、自主性はどこまで守られるのか。日産の持つポテンシャルを本当に最大限引き出すことができるのか。私たちは最後まで確信を持つに至らず、この提案を受け入れることはできませんでした」
内田社長は、ホンダとの経営統合検討を撤回した理由をこのように説明しました。
また、混乱の責任について、“業績低迷など混乱の収束にめどを付けた上で、可及的速やかに後任にバトンタッチする”と話しました。
今年度の業績見通しは、最終的な損益が800億円の赤字で、日産は役員のポストを20パーセント削減することで、意思決定のスピードを向上させるとしています。
日産の経営が揺れる中、日産の工場がある福岡県の町では。
福岡・苅田町 遠田孝一町長
「安心ですよ、みたいなメッセージを発していただけると、(工場で)働いてる人も安心できるのかなと」
苅田町のラーメン店主
「この町自体が日産でもってるみたいなところもありますよね。(日産関係者の客は)この先日産はどうなっていくのかなと言っていましたね」
ホンダとの幻の経営統合を上回る、未来の成長に向けた改革を断行できるのかが焦点です。