加計学園 安倍首相「適切な判断だった」

共謀罪の趣旨を盛り込んだテロ等準備罪を新たに設ける組織犯罪処罰法改正案が29日から参議院で審議に入った。参議院本会議で民進党は安倍首相の友人が理事長を務める学校法人・加計学園の獣医学部開設を巡る問題について安倍首相を追及した。
これに対し、安倍首相は獣医学部の開設について「政府全体で適切に判断した」と強調した。
民進党・真山勇一議員「『総理のご意向』があったのであれば、当然、総理は総理大臣を辞め、国会議員もお辞めになるとおっしゃったはずです。総理、明確にお答えください」
安倍首相「国家戦略特区諮問会議等の一連の手続き、関係省庁の同意というプロセスを経て、政府全体として適切に判断したところでございます」「文部科学省において調査を行った結果、該当する文書の存在は確認できなかったと承知してます」
安倍首相は、このように「総理の意向だと聞いている」などと書かれた文部科学省の内部文書とされている文書について「存在は確認できなかったと承知している」と述べた。
また民進党の真山議員が文科省の前川前次官の証人喚問を求めたのに対して、安倍首相は「国会で決めること」と述べるにとどまった。
さらに安倍首相は「規制改革には抵抗勢力が必ず存在する」とした上で、「安倍内閣は政局目当てで既得権益と妥協したり抵抗勢力と手を結ぶことは決してない」と強調した。