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“共謀罪”野党は徹底抗戦 内閣不信任案も

2017年6月14日 21:25
“共謀罪”野党は徹底抗戦 内閣不信任案も

 共謀罪の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案をめぐる与野党の攻防が最後のヤマ場を迎えている。自民党は、委員会での採決を省略して参議院本会議で採決し、成立させることを目指しているが、野党側は内閣不信任決議案の提出などで徹底抗戦の構え。

 自民党が委員会での採決を飛ばすという異例の手段に出たことに野党側は猛反発していて、参議院本会議の開会も大幅に遅れた。

 14日夕方、本会議が始まる前には民進党議員らが本会議を開かせないよう並んで廊下を封鎖するなど激しく抵抗した。そして本会議では午後8時すぎ、野党が提出した金田法相の問責決議案が与党などの反対多数で否決された。参議院・議院運営委員会の山本委員長の解任決議案も否決される見通し。

 自民党はその後、組織犯罪処罰法改正案について委員会採決を省略する「中間報告」を経て参議院本会議での採決を目指すが、野党側はこれを阻止するため内閣不信任決議案を衆議院に提出する方針。野党側の抵抗で法案の採決は大幅にずれ込みそうだが、15日には与党などの賛成多数で可決、成立する見通し。