加計学園の問題を巡り、山本地方創生担当相が１６日朝、内閣府が「総理のご意向」と文部科学省に伝えた認識はなかったとの調査結果を発表したことについて、民進党は文科省の文書との食い違いを追及した。

　国会で民進党は、文科省と交渉した内閣府の藤原審議官に文科省の文書がねつ造ということなのかただした。

　民進党・桜井充議員「この（文科省の）ペーパーは存在するけれど、全てが事実と異なるということですね」

　内閣府・藤原審議官「私も認識していないところが非常に多いというふうに思っております」

　民進党・桜井充議員「これは全部ねつ造だということで、そういうことでよろしいんですか」

　内閣府・藤原審議官「総理の意向、あるいは官邸の最高レベル等々についての発言は、全く私どもとしては認識しておりません。（規制改革）全体を進めていくという観点から、仮に発言をするとすれば、そういった視点から発言させていただいた可能性は十分あると思っております」

　また桜井議員は、内閣府のメールで萩生田官房副長官が獣医学部開設の認可条件の変更を指示したとされていることをただした。これに対して、藤原審議官も萩生田官房副長官も、萩生田氏の指示を否定した。その上で、山本地方創生担当相は、「獣医師会の反対意見も考慮して私が最終的に判断した」と説明した。