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内閣府側の調査、文科省調査と“食い違い”

2017年6月16日 16:37
内閣府側の調査、文科省調査と“食い違い”

 加計学園の問題を巡り、山本地方創生担当相は16日朝、文部科学省の再調査結果を受けた内閣府側の調査結果を発表した。山本地方創生担当相は、「総理のご意向」と伝えた認識はなかったと述べた。

 山本地方創生担当相は、内閣府が文科省に「総理のご意向」などと伝えた認識はなく、首相からもそうした指示はなかったと結論づけた。

 山本地方創生相「内閣府が文科省に官邸最高レベルが言っているとか、総理のご意向などと伝えた認識はなく、また総理からもそうした指示等は一切ありませんでした」

 その一方で、「総理が規制改革全般についてスピード感をもって実現すべきという旨を発言していることから、こうした発言に言及することはあった」としている。

 また、文科省が15日に公表した、萩生田官房副長官が獣医学部開設の認可条件の変更を指示したとの記載があるメールは、存在したという。ただ、変更は山本地方創生担当相が「獣医師会の反対意見を考慮して最終的に判断」して指示し、内閣府の審議官が修正したものだとしている。

 文科省の文書と内閣府側の言い分は大きく食い違っている。

 16日午後の安倍首相も出席する審議で、民進党は安倍首相が意向を伝えている可能性があると追及した。

 民進党・福山哲郎議員「やっぱり文科省の職員がまじめにメモしていますから、うそを書いているとは到底思えません。どう見てもこれは総理が言っている可能性があります」

 安倍首相「内閣府はまさにこれは規制改革に挑んでいく役割を担っているわけです。そこでは激しいやりとりがあるのは当然のことなんだろうと思います。私の意思でどうだということを決めることは全くありえないということは申し上げておきたい」

 一方、安倍首相は、文科省の内部文書を巡る対応が遅れたことについては「率直に反省したい」と述べた。