×

民進党新幹事長 山尾氏から一転、大島氏に

2017年9月5日 17:47
民進党新幹事長 山尾氏から一転、大島氏に

 民進党の執行部人事が混乱している。焦点の新たな幹事長には当初、内定していた山尾志桜里元政調会長から一転し、大島敦元総務副大臣が就任した。

 新しい執行部人事を承認する両院議員総会の冒頭、前原代表は人事の混乱について陳謝した。

 前原代表「人事のことでいろいろ皆さん方にご心配をおかけしていることに、まず、おわびを申し上げたいというふうに思います」「まだまだ浅学非才の身ではございますけれども、皆さん方の力を結集して、新たな船出にさせていただきたい」

 総会では、大島氏を幹事長に、代表選挙を戦った枝野幸男氏を代表代行に起用する人事案が承認された。当初、幹事長に、その後、代表代行への起用を調整していた山尾氏は無役となった。党内の情勢が不安定な中、前原代表が山尾氏の幹事長起用に対する党内の批判に耐えられず、撤回に追い込まれた形。

 前原代表は、党内きっての女性論客で当選2回の山尾氏を、選挙の顔として期待していた。しかし、党内からは「今後の離党の動きを抑えられない」とか「選挙を仕切れるわけがない」などと強い批判の声があがっていた。

 一方、人事の混乱について党内では、「出だしからこれではお先真っ暗だ」との声も出ている。ただ、両院議員総会では特に異論は出ず「すでにしらけている」との声も出ている。

 前原新執行部はスタートからつまずいた形。