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民進混乱 前原氏「一両日中に方向性出す」

2017年9月30日 17:35
民進混乱 前原氏「一両日中に方向性出す」

 希望の党への合流をめぐって民進党が混乱している。前原代表は党の会合で立候補予定者の公認問題について「一両日中に方向性を出す」と語った。

 希望の党の公認が得られない前衆議院議員が多数出るのが確実となる中、民進党では無所属での出馬や新党立ち上げを模索する動きが多発し、混乱状態に陥っている。

 前原代表「一両日中にしっかりとその方向性はださせていただき、そして党として一丸となってさきほど申し上げた安倍政権をとめる、安倍政権を退陣に追い込む。そして二大政党制をこの選挙でもう一度しっかりと足腰をつくりあげる」

 現在行われている民進党の地方の選挙責任者らが集まった会議では、合流方針への反発と共に「民進党として立候補させてほしい」とか「分党を認めるべきだ」といった意見が出ている模様。

 これに先立ち、前原代表は民進党最大の支持組織・連合の神津会長と対応を協議した。

 神津会長「状況が全然わからない。選別とか何とかいうことじゃなくて、できるだけみんなが行くということが、私は一番望ましいというのはずっと言い続けている」

 神津会長は、安全保障関連法に対する考え方などで複数の前議員を排除する考えを示している小池代表に対して強い不快感を示したという。

 こうした中、玄葉元外相と希望の党の若狭前衆議院議員が30日も候補者の調整を行っているが、希望の党の新人候補と民進党の前議員で選挙区が重なるケースもあり、一筋縄ではいかない状況になっている。

 民進党内には前議員の半数程度が希望の党の公認を受けられないとの見方も出ている。そのため、岡田元代表や枝野代表代行ら複数の議員が無所属での出馬を検討しているほか、新党の立ち上げを模索している。

 希望の党への合流の方針そのものについて党内には、「もう戻れないし、戻るべきではない」との声がある一方、「このままでは分党になってしまうから、撤回の可能性もある」との声さえ出てきている。前原代表は難しい判断が迫られる。

 一方で、小池代表はまもなく東京都知事として、「日本維新の会」を率いる大阪府の松井一郎知事、愛知県の大村秀章知事と大阪市内で会談する。

 来月の衆議院選挙に向けて地方分権の推進など、共通の政策や候補者擁立の調整など今後の連携について協議するものとみられる。

 希望の党がどのような姿になるのか、まだまだ紆余(うよ)曲折がありそうだ。