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争点は安倍政権への「信任」…衆院選公示

2017年10月10日 12:37
争点は安倍政権への「信任」…衆院選公示

 消費税率引き上げの是非や安倍政権の実績・政治姿勢などを争点にした第48回衆議院総選挙が10日に公示された。今回の衆院選の争点について、国会記者会館から富田徹記者が伝える。

 最大の争点は5年にわたる安倍政権を信任するかどうか。安倍首相は北朝鮮への対応を含む外交政策や経済政策などの実績を強調する戦略だが、野党側は森友・加計問題など安倍政権の政治姿勢を厳しく追及する構え。

 希望の党は「安倍一強政治をただすために有権者に選択肢を示す」としているが、安倍首相の代わりとなる首相候補を示すことができず「分かりにくい」との批判もくすぶっている。

 また、憲法改正や消費増税、原発の是非なども大きな争点となる。安倍首相は自らが勝敗ラインとする自民・公明の与党での過半数を割れば退陣し、超えれば政権を維持する考えを示している。ただ自民党内からは「50議席も減れば責任論が出るだろう」との声もある。

 一方、希望の党も最終的に過半数を超える候補者を擁立したが、議席が伸び悩んだ場合には再び野党再編の動きが浮上することも考えられる。選挙結果次第では日本の政治の形が大きく変わる可能性もある。