衆院予算委「森友」土地売買巡り野党が追及
衆議院予算委員会では、森友学園への国有地売却問題で追及が続いている。希望の党の今井議員は、財務省が27日に事実を認めた去年5月の籠池前理事長らとの土地売買をめぐる音声データについてただした。国会記者会館から石井俊太郎記者が伝える。
財務省はあくまでも価格交渉はなかったという立場を崩していない。音声データの中で、籠池前理事長は「0円に近い形で払い下げてほしい」と要求している。そのため今井議員は、財務省の佐川前理財局長による「先方から幾らで買いたいという希望があったことはない」との答弁は間違いだと迫った。
希望の党・今井雅人議員「籠池理事長から0円で払い下げをしてほしいという要望があったってことは事実です。ということは先方から幾らで買いたいという希望があったということですね」
財務省・太田理財局長「こちら側で予定価格を決定して、それを先方に通知し、それを先方がのめばそれでいいと、そうでなければ(売却は)しない。そういう意味での価格交渉がないということで、佐川(前理財局長)の答弁はそういうふうになってございます」
希望の党・今井雅人議員「先方から0円で払い下げしてほしいという希望があったというのは事実ですねと聞いている。この答弁は間違ってますねということです」
財務省・太田理財局長「金額については申し上げております。価格については先ほど申し上げて予定価格ということでご答弁申し上げております」
この答弁に対して今井議員は「金額と価格の意味が違うというのは恐ろしい答弁だ。予定価格を幾らにするかという時に0円にしてほしいという金額を言っている」と批判した。