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首相「政府はミサイルの動きを完全に把握」

2017年11月29日 7:07
首相「政府はミサイルの動きを完全に把握」

 北朝鮮は29日未明、ICBM(=大陸間弾道ミサイル)を発射した。およそ53分間、飛しょうし日本の排他的経済水域の日本海に落下したとみられる。

 首相官邸に出邸し取材に応じた安倍首相は、「北朝鮮が再び弾道ミサイルの発射を強行しました。飛行状況を踏まえれば、ICBM級と思われます。その可能性があります。政府としてはミサイルの動きを完全に把握し、危機管理に万全の態勢を取りました」

 これに先だって小野寺防衛相は記者団に対して、ミサイルの高度は4000キロを大きく超え過去最大級だと明らかにした。

 小野寺防衛相によると、ミサイルは午前3時18分頃、北朝鮮の西岸から発射され4000キロを大きく超える高度に達したという。そして午前4時11分頃、青森県西およそ250キロの日本海に落下したものとみられる。

 小野寺防衛相「確かに約2か月間、北朝鮮は発射実験をしておりませんが、その間も様々な実験をしていたということは当然、私どもは予測できております。その中で北朝鮮が今回、恐らく過去最も高い距離まで弾道ミサイルを打ち上げたということなんだと思います」

 政府は国家安全保障会議を開いて情報の分析に当たると共に対応を協議する方針だが、過去最大の飛距離のICBMの発射に緊張感が高まっている。