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特別国会事実上閉幕…審議は充実したのか?

2017年12月8日 15:46
特別国会事実上閉幕…審議は充実したのか?

 衆議院選挙を受けて開かれた特別国会が8日、事実上閉幕する。審議は充実したものになったのだろうか?国会記者会館から山崎大輔記者が伝える。

 特別国会は野党の要求を受けて、39日間という長い会期をとった。先月、加計学園の獣医学部新設が認可され、森友学園の国有地売却をめぐる会計検査院の報告が出たことから、安倍首相を始め政府側の答弁が焦点となった。しかし、与党側はこれまでより野党側の質問時間を減らした。

 自民党・二階幹事長「今国会は質問時間が是正されたということもあり、論戦を通じて国民からいただいた負託に、しっかりと応えることができたのではないかと」

 野党側は、森友学園側と財務省が事前に土地の価格交渉していた疑惑や、加計学園の申請が獣医学部新設の4条件を満たしていないことなどを追及した。

 しかし政府側は、適切に対応したという姿勢を崩さず、再調査など疑惑の解明には後ろ向きなまま終わった。

 立憲民主党・辻元国対委員長「謙虚とか丁寧と安倍総理がおっしゃった言葉が、実際の行動を伴っていないということがはっきりしたんじゃないでしょうか」

 一方、総選挙の結果、野党第一党の民進党が無所属も含めて4つに分裂したため、野党側の質問が分散したことは否めない。

 希望の党・玉木代表「野党が分かれてバラバラだというところは、足元を見られて差し込まれたなという感じがありますので」

 年明けの通常国会では建設的な審議ができるのか。特別国会は大きな課題を残した形。