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石破×武貞 米国務長官発言を語る

2017年12月14日 21:44
石破×武貞 米国務長官発言を語る

 ニュースのポイントをコンパクトにまとめた「深層NEWS ここにフォーカス」。今回は北朝鮮情勢を巡るアメリカのティラーソン国務長官による「北朝鮮が望めば前提条件なしに対話する用意がある」との発言について。


 元防衛相 石破茂氏「大統領もきのう言ったことときょう言ったことが全然違うし、大統領が言っていることと閣僚が言っていることが一致しないことがしょっちゅうある。何が本当かは分からないが、アメリカの中で北朝鮮とアメリカがディールをするとすれば、という話はずっとある話。アメリカまで届くICBMを持たなければ良いのだ、核拡散をやらなければ良いのだ、これ以上実験しなければ良いのだ、そうすれば体制を保証する。中国にとっても決して悪い話ではない。すると(米中朝)3者の思惑が一致するが、日本は北朝鮮の核というものに常に不安におびえながらやっていかねばならないという状況は、我が国にとってどうなんですかね、ということでしょう」

 拓殖大大学院特任教授 武貞秀士氏「明らかに相当、構造的変化が起きている、その最初、出だしとしてティラーソン国務長官の言葉が出たという気持ちで見なければいけない。アメリカは自分が主体になって北朝鮮問題を解決したい。そのためには圧力だけではアメリカが中心になるにはもう限界がある。なぜなら圧力・制裁でアメリカの役割がどこまで大きくなっていったかといったら、全然何も解決していないし、火星15号が11月29日に飛んだ。何も効いてないんだ。アメリカがこれから中心になるのは車輪のもう一つの対話をアメリカが主導してやっていかないと役割が非常に小さくなていくという焦りさえ見えますよ」