今年度の補正予算が１日夕方、成立した。審議の中で立憲民主党の蓮舫参議院国対委員長は安倍首相が２０２０年の財政健全化目標を先送りしたことについて「子育て予算を言い訳するのはやめてほしい」と追及した。

立憲民主党・蓮舫参院国対委員長「こだわるのは借金というのは次世代が返すんですよ。わずか１．７兆のお金を子育て予算に回して、これでも不十分なのに（財政健全化目標の）達成が無理なのは、子供に大胆に投資をしたからだという言い訳を使うのは、やめてもらいたいと思うんですが、総理、やめていただけませんか」

安倍首相「私たちは将来に向けての財政再建については、真剣に考えているところでございまして、あの選挙において消費税を引き上げると言ったのは我が党だけ」

また、蓮舫議員は「毎年毎年、本予算の後に補正予算を組んで大盤振る舞いの結果、財政が悪化をしてきた」と批判した。これに対して安倍首相は「経済が成長して税収は増えていて財政は悪化はしていない」と反論した。

新たなミサイル防衛システム、イージスアショアの調査費などを盛り込んだ総額約２兆７０００億円の今年度補正予算は、夕方の参議院本会議で与党などの賛成多数で可決・成立した。国会は２日から早速、来年度予算案の審議に移る。