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首相、裁量労働制に関する答弁を撤回し陳謝

2018年2月14日 12:38
首相、裁量労働制に関する答弁を撤回し陳謝

働き方改革関連法案をめぐり、安倍首相が先月、答弁で引用した、裁量労働制で働く人の方が労働時間が短いというデータに野党側が疑念を示したことをめぐり、安倍首相は答弁を撤回し、陳謝した。

野党側は、裁量労働制の拡大は過労死が増えることにつながりかねないとしていて、答弁の撤回は今後の法案審議にも影響を与えそうだ。

自民党・江渡聡徳議員「誤った根拠で答弁したのではないかと。私は一度白紙に戻されたらいかがかなと」

安倍首相「精査が必要なデータをもとに行った1月29日の本委員会における私の答弁は撤回をするとともに、おわびを申し上げたいと思います」

この後、質問に立った立憲民主党の枝野代表は「総理は一般の労働者の方が、裁量労働制の働き方よりも、時間外労働が長いということもあると繰り返し述べてきた。その根拠になるデータはなくなったということでいいのか」とただした。これに対して加藤厚生労働相は「そのデータを含む答弁に関しては撤回をした」と述べるにとどまった。

また、立憲民主党の蓮舫議員は「法案の前提が崩れた」として、働き方改革関連法案の撤回を求めた。