改ざん問題 忖度の可能性で野党が追及
森友学園の問題で安倍首相が出席する集中審議が開かれている。民進党の大野議員は改ざん前の決裁文書に安倍首相の昭恵夫人の名前があることから、国有地の売却について財務省が忖度した可能性があると追及した。
追及に対して安倍首相は「忖度したのであれば文書にそういう記述があってしかるべきだ」として忖度を否定した。
民進党・大野議員「それぞれの決裁権限がある人間がそのときに総理夫人がいたということをわざわざ書いているんです。そこに忖度の余地がないとは言えないんじゃないんですか」
安倍首相「忖度されたかどうかということは、私は、最終的に正確にお答えのしようがないわけでございますが、この文書の中において、一回も私の妻がお願いをしてるというところは、まったく出ていないわけでありますから。忖度したのであればそういう記述があってしかるべきでしょうし、そういう働き掛けがあったと(記述されると)いうことではないかと」
また、民進党の難波議員は週末の世論調査で内閣支持率が第二次安倍政権発足以来、最低となるなど急落したことについてただした。安倍首相は「真摯(しんし)に受けとめているが一喜一憂することはない」としつつも「決裁文書の書き換え問題について、行政全体に対する国民の信頼を揺るがす事態となっていることを深刻に受けとめている」と述べた。