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内閣不信任決議案提出なら「解散も選択肢」

2018年4月25日 11:57
内閣不信任決議案提出なら「解散も選択肢」

国会では野党側の審議欠席が続く中、自民党の幹部は25日朝、内閣不信任決議案が提出された場合の衆議院解散の可能性に言及した。

政府の一連の不祥事を受けて、野党側から内閣不信任案を検討する声があがっていることに対して、自民党の森山国対委員長は「解散も一つの選択肢」とけん制した。

自民党・森山国対委員長「内閣不信任が出されれば解散も一つの内閣の選択肢なのだろうなと思います」

不信任案に応える形の解散の可能性については首相周辺にも「完全に否定するものではない」という声がある。しかし、政府・与党内では今の段階での解散はあり得ず、強硬な姿勢を続ける野党側に対するけん制だとの見方が大勢。ある自民党議員は「火遊びするなという脅しだ」と話している。

一方、野党側は強く反発している。

立憲民主党・辻元国対委員長「何言ってるのかしら困るのは与党じゃないですか。何が言いたいのかしら、脅しかしら」

辻元国対委員長は「国会ではなく財務省と安倍政権が異常事態だ」と強調した。

与党側は26日に安倍首相が出席する集中審議を開くことで野党側の審議復帰を求め続けているが、一方で柳瀬元首相秘書官の証人喚問や麻生財務相の辞任には応じない方針を崩していない。与野党とも一歩も引かない姿勢で国会の正常化は見通せない状況となっている。