与野党攻防が最終局面 内閣不信任案提出
国会は与野党の攻防が最後の局面を迎えている。20日、立憲民主党など野党側が提出した安倍内閣不信任決議案は、衆議院本会議で審議されている。
立憲民主党の枝野代表による内閣不信任案の提案理由の説明は、始まって2時間近くたった午後3時現在も続いている。
立憲民主党・枝野代表「カジノや恣意(しい)的な選挙制度の改悪を災害対応に優先をさせた、その一点をもっても不信任に値すると考えます。むしろこの災害対応を加速させるためにも、安倍内閣は不信任すべきである」
本会議が始まる前、枝野代表は「何時間でもしゃべる」と話していた。ただ、そのねらいは議事の進行を遅らせるためというよりは、国会の最後に安倍政権を徹底的に批判しておこうというもの。
実際、22日に会期末を控える中、野党側は今回、「徹夜国会」のような抵抗は行わない方針。
これは、西日本豪雨の復旧作業中ということを考慮したことや、立憲民主党と国民民主党で最後の抵抗をどう行うか足並みが乱れたことが理由。
内閣不信任案はこのあと否決され、20日夜には残されたカジノを含むIR(=統合型リゾート)整備法案も成立する見通しで、国会は事実上閉幕する。