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派閥は“政策集団で残す”案議論 自民党・政治刷新本部

2024年1月23日 17:09
派閥は“政策集団で残す”案議論 自民党・政治刷新本部
派閥の政治資金パーティーをめぐる事件を受け、自民党は現在、「政治刷新本部」を開いています。派閥の全面解消は盛り込まず「政策集団」として残すことを認める案が議論されています。

岸田首相は、派閥の弊害とされてきた「人事とお金」の機能を取り除くことで実質的に「派閥の解消」に繋げたい考えです。

岸田首相
「いわゆる派閥を解消して真の政治政策集団に変わっていくためにはどうしたらいいのか、これを議論しなければいけない」

岸田首相はこれまで、周辺に対して「派閥から人事とカネの機能をなくす」との考えを示していました。そのため、刷新本部では派閥による政治資金パーティーの全面禁止、派閥が閣僚人事等で推薦名簿を提出することなどの禁止を打ち出す方針です。

その一方で、派閥の「全面解消」は盛り込まず「政策集団」として残すことを認める案が議論されています。

ただ、岸田政権幹部からも「岸田首相は各派閥に対して全面解消を求めるべきだ」との声があるほか、岸田首相の側近議員は「せめて党4役の派閥離脱は打ち出すべきだ」と述べています。

党内には「全面解消まで踏み込まなければ国民の納得は得られない」という声も多く、岸田首相が23日の議論を踏まえ、どういった意見集約をするのかギリギリの調整が続きます。