岸田首相「暴力に屈しない」 安倍元首相銃撃
安倍元首相が銃撃され亡くなったことを受け、岸田首相が8日夕方、首相官邸で取材に応じました。
岸田首相は、安倍首相の命を奪った卑劣な蛮行は断じて許されるものではないと非難した上で、暴力には屈しないとして、9日は予定通り、自らも選挙活動を行うことを明らかにしました。
岸田首相「私にとりましても当選同期であり、国会議員になってからも、同僚議員として、また安倍内閣を支える一閣僚として、多くの時間をともにした、よき友人でもありました。この国を愛し、常に時代の一歩先を見通し、この国の未来を切り開くために、大きな実績を様々な分野で残された。偉大な政治家をこうした形で失ってしまったこと、重ね重ね残念でなりません」
岸田首相は「憲政史上最長となる8年8か月にわたり首相の重責を担われ、卓越したリーダーシップと実行力で厳しい内外情勢に直面する我が国を導いた」などと語り、「安倍首相の功績に敬意を表し、哀悼の意を表する」と述べました。
また、岸田首相は、今後の参議院選挙への対応について次のように述べました。
岸田首相「民主主義の根幹たる自由で公正な選挙は、絶対に守り抜かなければならないと思っています。決して暴力に屈しないという断固たる決意のもと、明日は予定通り選挙活動を進める」
また、安倍元首相の実の弟である岸防衛相が取材に応じ、「兄は政治に対して命をかけてやってきました。このような形で命を取られるとは思ってもいませんでした。悔しくてたまりません」と述べました。