安倍元首相銃撃 岸田首相「卑劣な蛮行…決して許すことはできない」「深刻な状況と聞いている」
8日午前、奈良市で安倍晋三元首相が参院選の演説をしていたところ、銃撃され、現場で41歳の男が逮捕されました。国会記者会館から中継です。
選挙遊説を取りやめて首相官邸に戻った岸田首相は午後、取材に応じ、「卑劣な蛮行であり決して許すことはできない」と非難しました。
岸田首相「民主主義の根幹である選挙が行われている中で起きた卑劣な蛮行であり、決して許すことはできないと思っている。最大限、厳しい言葉で非難する」
岸田首相は安倍元首相の容体について、「深刻な状況にあると聞いている。懸命の救急措置が行われている。安倍元総理が一命をとりとめていただくよう心から祈りたい」と述べました。
今回の犯行については「犯人像や背景についてまだ十分把握できていない」としています。
また、安倍元首相の警備が十分だったかと問われ、「警備については最善を尽くしていたと信じたいと思いますが、今一度、しっかり実態を確認することが大事だ」と述べました。
政府はすべての閣僚に帰京の指示を出し、午後4時半に首相官邸で関係閣僚会議を開き、政府としての対応を確認する方針です。
自民党・高市政調会長「本当に許せない。政治テロですよ」
自民党・下村元政調会長「(安倍元総理は)今、輸血している状況安心できないということで様子を見守っている(と聞いている)」
自民党本部には幹部が続々と集まっています。自民党はすべての候補者にこの日の遊説を取りやめるよう指示を出す方向で調整しています。
自民党は午後4時から緊急の役員会を開いていて、あす9日以降の選挙活動について対応を決定する方針です。
立憲民主党・泉代表「選挙活動中に人間に対して危害を加える行為は絶対に許されてはいけない」
立憲民主党が幹部の遊説についてすべて取りやめるなど、銃撃を受け、共産党とれいわ新選組、社民党をのぞいて与野党各党がこの日の遊説を取りやめています。