【全文】安倍元首相銃撃で岸田首相がコメント
安倍元首相が銃撃されたことを受けて、岸田首相は、7月8日午後2時50分頃、首相官邸で記者団の取材に応じました。以下、岸田首相のコメント全文です。
ー安倍元首相が銃撃され心肺停止と情報、現状把握している状況・受け止めと、政権運営についての影響は?
まず、本日午前中昼前、奈良県で安倍晋三元総理が銃撃をされ、深刻な状況にあると聞いている。今懸命の救急措置行われていると承知をしている。まずは安倍元総理がなんとか一命をとりとめていただくよう心から祈りたいと思っている。今回の犯行の背景については、十分把握できていないが、民主主義の根幹である選挙が行われている中で起きた卑劣な蛮行であり、決して許すことはできないと思っている。最大限の厳しい言葉で非難する。政府としては、今後あらゆる事態を想定し対応できるよう万全の対応をしていきたいと思っている。今、懸命の救急救命措置が行われてる最中なので今後の政局に与える影響等は、今触れるべきではない、私自身も考えてはいない。まずは現実の厳しい状況に対して、救命措置等がしっかり行われる、政府としてはあらゆる事態に対応できる万善の措置を用意することが大事である。
ー今後の選挙戦での対応で決まっていることはあるか?
今後、この後、閣僚をすべて帰京させ、閣僚を集めて今回の事態について認識、そして政府としての対応を共有し確認する、これを行いたい。今後の選挙等の日程については今何も決まっていない、今後の事態を把握した上で適切に対応していかなければならない。
ーこの後閣僚会議では何か指示を出すか?
まず実態を把握した上で、政府として必要な対応をしていかなければいけない。それぞれ閣僚には役割があるわけですから、その状況に応じてしっかり責任を果たしてもらわなければならない。いずれにせよ状況を確認することから始まり、政府としてはあらゆる事態に対応できるよう適切な対応を考えていきたい。
ー言いようのない衝撃的な事態、所感は?
今回の犯行について、犯人像や背景については十分に把握できていない。よって今後警察の捜査等しっかりと確認しなければならない。社会の風潮が変わったのではないか、との質問があったが、今回の事件に関して背景が十分に確認されていない中でそれについて触れることは今は控えたい。何よりも背景、しっかりと確認することも大変重要であると認識している。
ー警備の状況についてコメントは
警備については最善を尽くしていたと信じたいが、それについてもいまいちど実際を確認することも大事だと思っている。
ー選挙投開票日わずか2日前の出来事、民主主義を守るための制度としての選挙と今回の行為の落差について
民主主義の根幹である選挙において、こうした卑劣な行為行われたということ、民主主義国家、日本の一員として多くの国民の皆さんも同様の思いだと信じているが、絶対に許してはならない行為だと強く感じている。最大限の強い言葉で非難すると申し上げた。