×

内閣改造 新たな顔ぶれ着々…新体制特徴は

2018年10月2日 0:12
内閣改造 新たな顔ぶれ着々…新体制特徴は

2日に行われる内閣改造の顔ぶれが着々と固まりつつある。防衛相に岩屋毅衆議院議員、総務相に石田真敏衆議院議員が内定したほか、片山さつき参議院議員の初入閣も固まった。新体制の特徴は見えてきたのか、国会記者会館から富田記者が伝える。

     ◇

特徴は2つあって、一つは「安定重視」、そしてもう一つは総裁選挙の「論功行賞」だ。

安倍首相は、すでに麻生財務相ら主要閣僚の留任を決めているが、新たに防衛相に内定した岩屋議員は、かつて党の国防政策を担当。そして、総務相に内定した石田議員は、市長の経験があり、それぞれの政策に詳しいとされている。

堅実な布陣で、総裁3期目を安全運転でスタートする狙いがある。

また、ポストは未定ながら初入閣が内定した片山さつき参議院議員や、沖縄北方担当相に内定した宮越光寛氏のほか、1日夜に入閣が内定したのは、柴山昌彦氏(細田派)、山本順三氏(細田派)、櫻田義孝氏(二階派)、吉川貴盛氏(二階派)、原田義昭氏(麻生派)、渡辺博道氏(竹下派)、根本匠氏(岸田派)、平井卓也氏(岸田派)となっている。

いずれも先月の総裁選で安倍首相を支持していて、主要な派閥からバランスよく起用している。今回の組閣では総裁選勝利のお返しをするという論功行賞の色合いも強く出ていて、ある自民党議員は「在庫一掃内閣だ」と話している。

一方で、石破派からの起用は今のところ固まっていない。

こうした人事では、いつでも起用されなかった人からの不満が出る可能性もあり、新体制が順調な船出となるかは不透明だ。