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“レーダー照射”防衛省が映像公開

2018年12月28日 22:06
“レーダー照射”防衛省が映像公開

自衛隊機が韓国軍から射撃の際に使用する「火器管制レーダー」の照射を受けた問題で、防衛省は、レーダーの照射を裏付ける当時の映像を公開した。

公開された動画は自衛隊機の中から撮影した映像に、防衛省が説明のための字幕を入れたり、機密事項に関わる音声の一部を消すなどの編集処理を施したもの。

13分間の映像には韓国軍からレーダーを照射された時の機内の隊員の会話などが記録されている。

映像の中では韓国軍のレーダーが2度にわたって数分間、照射される様子を確認することができる。

また、自衛隊機が韓国側に無線で呼びかけ、レーダー照射の意図を確認する音声も記録されている。

自衛隊機は3種類の周波数を使って、それぞれ2回ずつ韓国側に呼びかけたが、応答はなかった。

また、これまで韓国側は北朝鮮の船を捜索するためにレーダーを使用したと説明しているが、映像では、北朝鮮の船が目視でも確認できるすぐ近くにいることが分かる。さらに、韓国側が主張する自衛隊機の低空飛行はしておらず、「危険な飛行は決して行っていない」と説明している。

防衛省はこの映像を韓国側にも提示していて、見解の相違を埋めるために韓国側と今後も協議していく方針。