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領土問題で歴史専門家 ロシアの主張に異議

2019年1月29日 5:13
領土問題で歴史専門家 ロシアの主張に異議

北方領土をめぐる交渉でロシア側は「北方四島は第二次世界大戦の結果ロシア領になった」と主張している。28日夜の「深層NEWS」では、歴史の専門家2人がこのロシア側の主張に異議を唱えた。

樋口隆一氏「真摯(しんし)なオープンな議論をすべきなのに、突然、『まず最初に北方四島はロシアのものだということを認めないと話をしない』。だんだん話がおかしくなってきている」

旧日本軍で北海道の防衛にあたった樋口季一郎中将の孫・樋口隆一氏は、ロシア側の主張は、第二次大戦末期の旧ソ連軍の国際法に違反する侵攻を蒸し返さないための主張ではないかと指摘した。

また、慶応大学の片山杜秀教授は、日本は千島列島全体が日本領だと主張して妥協点を探すような交渉をしてもいいぐらい、あわてて結論を出すような問題ではないとの考えを示した。