日本が初の議長国を務めるＧ２０大阪サミット（２０か国・地域首脳会議）が開幕した。これに先立ち安倍首相はアメリカのトランプ大統領と会談し、日米同盟の重要性を改めて確認した。

Ｇ２０サミットの会場には、各国首脳が次々と到着し安倍首相が握手で出迎えている。

Ｇ２０サミットでは、安倍首相が議長国として各国の意見をまとめ、自由貿易の推進に向けた明確なメッセージを打ち出せるかどうかが焦点。これに先立って２８日朝、日米首脳会談が行われた。

安倍首相「短期間でこのように頻繁に日米の首脳の往来があることは、強固な日米同盟の証しであろう」

トランプ大統領「先月の訪日は世界中の皆にとっても特別な出来事だった。我々は貿易や軍関係について話す。防衛装備品の購入も協議するだろう」

このところトランプ大統領は、日米関係の根幹である安保条約は不公平だと不満を口にしていた。トランプ政権内には２８日の会談でもこの不満をぶつけるのではと不安視する声もあったということだが、日本政府関係者は「安保条約の見直しについて話題に上ることは一切なかった」と説明している。

トランプ大統領の発言を受けて、両政府間では既に安保条約を見直す方針はないことを確認しており、安倍首相からトランプ大統領に真意を問う必要もないと判断したという。

一方、日米貿易交渉をめぐって両首脳は早期の成果達成に向けて交渉を加速させることで一致した。ただ具体的な合意の時期について議論はなかったという。