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内閣改造 政権発足以来最多13人初入閣へ

2019年9月11日 2:06
内閣改造 政権発足以来最多13人初入閣へ

安倍首相は11日、内閣改造を行う。小泉進次郎議員の環境相への起用が内定するなど、政権発足以来最多となる13人が初入閣となる。

環境相として初入閣する小泉議員は当選4回で38歳。これまでに復興大臣政務官や自民党の厚生労働部会長などを歴任してきた。安倍首相としては、知名度の高い小泉議員を入閣させることで、内閣のイメージアップを図る狙いもありそうだ。

これまでに固まった人事だが、政権発足以来、安倍首相を支えてきた麻生副総理兼財務相と菅官房長官は留任となり、政権の骨格は維持した形。重要閣僚である外相には茂木経済再生担当相、防衛相には河野外相を横滑りさせて起用する。

安倍政権は、全世代型の社会保障制度改革を最大のチャレンジとして位置づけており、厚生労働相には経験者である加藤総務会長を再任。経済再生担当相に起用する西村官房副長官は、社会保障改革の担当相も兼務する。

安倍首相は今回の改造にあたって、「安定と挑戦の強力な布陣を整えたい」と話していたが、政権発足以来最多となる13人が初入閣となった。安倍首相に近い議員の起用が目立ち、自民党の萩生田幹事長代行は文部科学相、河井総裁外交特別補佐は法相、衛藤晟一首相補佐官が1億総活躍担当相に内定した。

また、自民党の役員人事では、二階幹事長と岸田政調会長を留任させた上で、派閥のバランスに配慮し、党内基盤の安定を重視した。岸田氏を中心に憲法改正に向けた議論を前に進めたい考え。