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【自民党総裁選】独自の党員・党友調査で“支持率”1位に石破氏、2位は高市氏が小泉氏を逆転 候補の受け止め方

2024年9月14日 6:33
【自民党総裁選】独自の党員・党友調査で“支持率”1位に石破氏、2位は高市氏が小泉氏を逆転 候補の受け止め方

9月27日に投開票が行われる自民党総裁選。日本テレビが党員・党友を対象に独自に調査したところ、1週間ほど前の結果から、石破元幹事長の1位は変わりませんでしたが、高市経済安保担当相が小泉元環境相を逆転して2位になるなど、激しい争いとなっています。

   ◇

13日午後4時ごろ、日本テレビのスタジオで…

石破氏
「あーこんな感じなんだ」

河野デジタル相
「すごーい」

夕方、日本テレビの「news every.」に生出演するため、一堂に会した、9人の候補者。モニターに映っているコマーシャルを見ながらオンエアを待っていると…

小泉氏
「CM見てて面白い」

林官房長官
「やっと意味がわかった。『IKKOさん』だから『1個』って言ってんだ。いま気がついた」

小泉氏
「結構、面白かったですよね」

普段は談笑し合う仲間で、事実上の次期“首相”を決める戦い。まず、日本テレビが独自で党員・党友を対象に調査した、各候補の“支持率”について。

告示前は、石破氏が1位、2位に小泉氏、3位に高市氏という結果でしたが、告示後に再度調査すると、石破氏が1位なのは変わらないものの、2位に高市氏、3位が小泉氏と、順位が逆転しました。2位に浮上した高市氏は、この結果に…

高市経済安保相(63)
「まだ2日目なので、なんともコメントのしようがないですけれど。ただただ私は、日本をもう1回、世界のてっぺんにと言っているので、しっかりと成長戦略を訴えてまいりたい」

3位へと下がってしまった、小泉氏は…

小泉元環境相(43)
「この大きなパイ(円グラフ)の1つに入っていること自体が、感謝の気持ちでいっぱいです。最終的に1位になれるように頑張っていきたいと思います」

1位の石破氏は、「ありがたい」とした上で…

石破元幹事長(67)
「これから先、今日も含めていろんな議論が行われます。党員の方・党友の方々に判断いただく材料をきちんと示して、ご支持が増えたらいいなと」

一方、支持率1%で最下位となってしまった、加藤氏は…

加藤元官房長官(68)
「15日間選挙戦あるので、しっかりそれぞれの議論を踏まえた上で、間に合うタイミングで投票していただきたい」

続いて、討論のテーマにしたのは「解雇規制の見直し」です。現状では、会社が従業員を整理解雇する場合には、配置転換や希望退職者の募集をして「解雇を避けるための努力をしたのか」など、いくつか厳しい要件があります。

当初は、その“見直し”を積極的に掲げていた小泉氏に「会社側が解雇をしやすくするのか?」と問うと…

小泉元環境相(43)
「いや違います。私が言っているのは、今の働き方は、働くルールができた昭和の40年以上前からかなり変わっている。働いてから、転職もあるし多様な働き方が出てきている。労働市場の今のルールを変えていかなければならない」

解雇規制の“緩和ではない”と強調しました。「企業側が解雇しやすくなる」という懸念を打ち消そうとした形で、これには党内から、「反発を受け早くも発言を修正している」との指摘も出ています。

ほかの8人の候補は、解雇規制の見直しについて…

石破元幹事長(67)
「これで何がどう変わるんだろう、ということが明確じゃないと、なかなか議論が進まない」

高市経済安保相(63)
「解雇しやすいということよりは、在職老齢年金の制度を見直して、働く意欲をそがない制度にするとか、そういった工夫の方が面白い」

上川外相(71)
「お金で一方的に解雇ができるという状態はあってはならないこと。柔軟性の高い労働市場をつくっていくということも極めて重要」

小林前経済安保相(49)
「安易な解雇規制の緩和というのは、やはり働く人の安心を損なうし、いわゆる格差を固定ないし拡大させかねないので、私は慎重」

林官房長官(63)
「(解雇規制の)緩和っていうよりも、新しい職場をどんどんつくるとか、新しい働き方をどんどんどんどんできるようにして、在宅でもできるような、リモートするとかをやっていきたい」

河野デジタル相(61)
「不当解雇のときに、ちゃんと補償が受けられるようにするのは大事なことだと思います」

茂木幹事長(68)
「労働移動を一体何のために促進をするかということですけど、個々人の能力が最大限に発揮されて、それに見合った報酬であったりとか、やりがいが感じられるようにするためだと思っています」

加藤元官房長官(68)
「転職のイメージを前向きなイメージに変えていく。そうした形で流動化というか、その移動を円滑化し、それを推進するためにリスキリングをはじめとした支援をしていく」

   ◇

日を同じくして、討論会を行っていたのは、立憲民主党の代表選挙の候補者らです。エネルギー政策について話し合いました。

立憲民主党 野田元首相
「原発に依存しない社会を実現する姿勢で、原発に臨んでいかないといけない。再稼働は避難計画と地元の同意が必要で、プロセスをしっかりたどっていく。増発はしない」

立憲民主党 枝野前代表
「一日も早く、原子力エネルギーに依存しない社会をつくらなければなりません。いま再生可能エネルギーは、コスト面では、原子力・火力に勝っているのは世界の共通認識」

立憲民主党 泉代表
「原子力はひとつの敷地内で発電するパワーは最もすごい」「事故リスク、災害リスク、もっと言えば安全保障リスク。国益のためにも再生可能エネルギーを増やすのは極めて重要」

立憲民主党 吉田衆院議員
「原発に依存しない日本を一日も早くつくる。そのときにやはり重要なのが、再生可能エネルギー」

立憲民主党の代表選挙の投開票は、9月23日。自民党総裁選は9月27日に投開票が行われます。

(9月13日放送『news zero』より)