19日に開幕したG7広島サミットですが、各国首脳は夕食を共にしながら議論します。

午後7時から行われる夕食をとりながらのセッションでは、岸田首相の肝いりである「核軍縮・不拡散」についてどこまで踏み込んだ合意が出来るかが焦点です。

これに先立って行われた午後のセッションでは、ウクライナ問題で「首脳声明」を出しました。声明では、ロシアによる侵攻を「違法で不当でいわれのない侵略戦争だ」と非難し、「ウクライナへの支援はゆるがない」としています。

この後、G7首脳は宮島の老舗旅館で夕食をとりながらセッションを行います。

G7首脳は19日午前、初めてそろって原爆資料館を訪問しました。ある外務省幹部は、夜のセッションに向け「首脳たちがきょう見たことが議論のベースになる」と話しています。

岸田首相はロシアによる「核の威嚇」や「核の使用を決して許さない」ということを改めて、確認する考えです。セッションでは、また、中国などを念頭に、核保有国が保有している核の情報を開示して透明性を高めることについても議論します。

セッション終了後には、特別な成果文書をまとめる見通しです。