G7広島サミット開幕 各国首脳が原爆資料館を訪問 岸田首相「世界のリーダーに被爆の実相を伝えたい」
日本では7年ぶりとなるG7広島サミットが開幕しました。G7各国の首脳たちは広島の平和記念公園にある原爆資料館を訪問しています。
19日午前10時すぎから、次々と平和記念公園を訪れた首脳たちは、1人ずつ岸田首相に出迎えられたあと、原爆資料館に入りました。資料館では、岸田首相が首脳たちを自ら案内し、被爆の実態を伝えているものとみられます。
岸田首相は18日、「核兵器のない世界に向けた力強いメッセージを出したい」「核兵器のない世界を目指すという理想をG7をはじめとするリーダーたちと共有する貴重な機会にしたい」と語りました。しかし、一方で、2016年にアメリカのオバマ大統領が資料館を訪れた際は、一部の展示を見ただけにとどまり、「十分に被爆の実相に触れたとはいえない」との声もあがりました。
岸田首相は、サミットの目的の一つとして、「世界のリーダーに被爆の実相を伝えたい」としていますが、首脳たちが資料館の中で、何を見て、何を感じるのか、開幕したサミットはさっそく、大きな山場を迎えています。