あすG7サミット開幕 各国首脳が広島入り…警戒高まる 被爆地での開催に“核兵器のない世界を”
被爆地・広島で行われるG7サミットが19日に開幕します。18日未明から各国首脳が続々と広島入りする中、県内は一段階、警戒ムードが高まっています。「news every.」の藤井貴彦キャスターが、厳島神社がある宮島や、メイン会場のホテルがある元宇品町を取材しました。
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18日昼過ぎ、議長国・日本の岸田首相が政府専用機で広島入りしました。報道陣に笑顔で手を振り、広島空港を出発しました。
18日未明から、各国首脳が続々と広島入りしています。午後5時ごろには、アメリカのバイデン大統領も到着しました。
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「G7広島サミット」が19日、いよいよ開幕します。18日の広島県内は一段階、警戒ムードが高まっていました。
私たちは世界遺産・厳島神社がある宮島へ向かいました。多くの観光客が訪れる宮島ですが、18日、その様子は一変していました。
藤井貴彦キャスター
「観光客の方が半分、警察関係者が半分といった感じ」
郵便ポストはビニールの様なもので、ぐるぐる巻きにされ、使用不可となっていました。普段はにぎわう商店街も、18日はほとんどの店がシャッターを下ろしたまま。数少ない営業中だった店に話を聞きました。
宮島珈琲 岡崎充宏マネージャー
「今日は元々、閉めようと思ってました。正午から入島規制ということで、午前中もし、観光客がいらっしゃるなら申し訳ないなと」
19日にG7首脳が訪れる予定の宮島は、18日正午からは“入島制限”が行われ、観光客の立ち入りが制限されています。
藤井キャスター
「まもなく12時(正午)を迎えます。この後、一般の方が平和公園の中に入場することはできなくなります。今、フェンスが閉められました」
平和公園も18日正午から立ち入りが制限されています。そして、メイン会場のホテルがある「元宇品町」を訪れました。
藤井キャスター
「ゲートが設置され、交通規制が行われています。島のずいぶん手前から中に入ることができません」
元宇品町は海に囲まれ、そこに通じる1本道は完全封鎖されていました。入ることができるのは住民などに限定され、「識別証」などを見せる必要があります。海にも警察や海上保安庁の警備艇が巡回し、最高レベルの警戒態勢となっています。
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被爆地・広島で開催されるG7サミットに、街の人からは次のような声が聞かれました。
「せっかく広島で開催されるんですから、平和っていうことを世界中に意識してもらって」
「世界を平和にするような、核兵器のないような世界にお願いしたい」
19日、岸田首相は平和公園で各国の首脳を出迎え、原爆資料館を訪れる予定です。