×

首相の「岸田派」“解散”表明受け…自民党内から評価と反発

2024年1月19日 11:59
首相の「岸田派」“解散”表明受け…自民党内から評価と反発
自民党派閥の政治資金をめぐる事件を受け岸田総理大臣が18日、「岸田派」を解散する意向を表明したことをめぐり、自民党内からは、評価する声とともに、反発も出ています。中継です。

岸田派が立件される見通しとなり、けじめをつける形で岸田総理が岸田派の解散を表明したことについて、ある閣僚経験者からは「総理の覚悟の意思表示だ」と評価する声があがる一方、反発する声も出ていて、党内に大きな波紋が広がっています。

岸田総理
「政治の信頼回復のために、宏池会(岸田派)解散するということを申し上げました。ただ他の派閥のありようについて、何か申し上げる立場にはないと考えています」

岸田総理は19日朝、このように述べましたが、ある二階派の議員は「事件をおこした安倍派と二階派は派閥を続けるなんて言える雰囲気ではなくなった」と話し、岸田派の解散表明によって両派閥にプレッシャーがかかっているとの認識を示しました。

安倍派と二階派は19日午後、臨時の議員総会を開く予定です。ある安倍派の幹部からは「派閥を解散することも選択肢のひとつだ」と述べるなど、解散論も出ています。

一方、事件化されていない麻生派では、岸田派の解散の影響が、麻生派にもおよぶ可能性があるとして、ある幹部は「麻生さんは絶対に怒る」「岸田派で問題がおきたから、派閥を解散するなんて、自分勝手でポピュリズムだ」と話しています。

派閥の存続を主張する党幹部らとの関係が変化する可能性もある中で、岸田総理にはいっそう難しい調整が求められることになります。