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米国、イランともに友好関係、日本政府は…

2020年1月8日 12:52
米国、イランともに友好関係、日本政府は…

イラクにあるアメリカ軍が駐留する基地に10発以上のミサイルが着弾した。一方、政府関係者によると、安倍首相は今月11日からの中東訪問を延期する方向で検討している。事態の緊迫化を重く見て判断したもの。

―Q.イランによる米側への攻撃が報じられていますが?
安倍首相「この後、ただちに報告を受けます」

8日、首相官邸は朝から慌ただしい動きとなっていて、NSC=国家安全保障会議が開かれた。安倍首相は情報収集と分析に全力を挙げ、国民に対し迅速・的確な情報提供を行うことなどの指示を出したという。

イランの報復攻撃について、複数の政府関係者は「まずは近くにあって攻撃しやすいイラクの米軍基地を攻撃したということだ」「様子を見ているんだろう」などと話している。

日本政府はこれまで、現状を「深く憂慮する」として関係国に緊張緩和のための努力を求めてきた。アメリカによるイランの司令官殺害については、政府与党内からも「やってはいけないことをした」「司令官はイランの国民の英雄だ。国民全員を敵に回す」などと、トランプ大統領の判断を疑問視する声が相次いでいた。

アメリカともイランとも友好関係にあり、中東に原油の8割を依存する日本政府にも緊張緩和に向けた一層の外交努力が求められることになる。