米軍基地攻撃“司令官殺害への報復”
アメリカ政府はイラクにあるアメリカ軍が駐留する基地に10発以上の弾道ミサイルが撃ち込まれたと発表した。イランの国営メディアは「革命防衛隊の司令官が殺害されたことへの報復だ」としている。
アメリカの国防総省によると日本時間8日午前7時半ごろ、アメリカ軍が駐留するイラク西部のアル・アサド空軍基地と北部のアルビルにある施設の少なくとも2か所が弾道ミサイルによる攻撃を受けた。
少なくとも12発以上が着弾したということで、「これらのミサイルがイランから発射されたのは明白だ」としている。
攻撃を受けたイラクのアル・アサド空軍基地とみられる映像では爆発音と閃光が相次いで確認され、イラク人が「気をつけろ」などと叫ぶ様子が映っている。
国防総省は「被害状況を確認している」としていて、けが人などについては言及していない。
イランの国営メディアは今回の攻撃は、精鋭部隊の革命防衛隊によるもので、今月3日にソレイマニ司令官がアメリカ軍の空爆で殺害されたことへの報復だ、と伝えている。
ロイター通信は革命防衛隊司令官の話として「攻撃は第一段階であり、アメリカ人を容赦しない」としている。